七月七日の七夕祭りは、本来は旧暦のものです。そのころにしないと天の川も見られなければ、露草いまだほころばず、ほんとうの七夕の情趣は味わえません。有名な仙台の七夕祭りは一月おくれで行なわれています。七夕の行事は天の川の両岸にある牽牛星と織女星とか、年に一度、七月七日の夜に相会するという星祭りです。中国伝来の書道や裁縫の上達を願う祭りの乞巧契と、日本固有の棚機女の信仰がいっしょになってできたものといわれています。五色の短冊に歌や文字を書いて笹竹に結びつけた七夕飾りは、六日の夜に飾ります。芋の葉の露で墨をすると、習字が上手になるといわれ、七枚の梶の葉に歌を書いてたむけたりもします。このように、陰暦七月七日の七夕の風習は、中国から伝わって以来、宮中のだいじな行事のひとつになっていましたが、江戸幕府が七夕を五節句のひとつと定めたため、民間にも広く広まりました。一般では、手習いの普及とともに七夕竹の風習が広まり、色紙、短冊のほか、手芸の上達を願う五色の糸、算盤、硯、筆など、そのものズバリの品をくくりつけて、上達を祈るようになりました。でも、七夕祭りはもともと織女と牽牛の美しい恋物語の伝説によるものですから、ただ習いごとの上達を祈るだけでなく、もっとロマンチックな願いをかけてはいかがでしょう。若い人なら、星に恋を祈願するなど、すてきではありませんか。
日本人同士の結婚の場合、届け出は市区町村役場だけですが、国際結婚ではそれだけではすみません。というのも、日本での結婚届は日本だけで有効だからです。結婚相手の国でも2人の結婚を認めてもらうためには、日本にある相手国の大使館や領事館などに届けなければなりません。結婚届に必要な書類は、「婚姻届け書」「戸籍謄本」「婚姻要件具備証明書」「パスポート」などがあります。この中で婚姻要件具備証明書は、どの国でも用意されているとは限りません。そこで、結婚の要件を備えていることを証明する公的証明書があれば、婚姻要件具備証明書に代わるものとして受け付けてもらえます。宣誓書・申述書・婚姻証明書などが、それです。また、結婚後の姓については、結婚の日から6か月以内に届けることで外国人の姓でも名乗ることができます。
二十世紀後半の現在、共和国や共産主義国家も数あるこの地球の上で、マナーは今も王室にその範を仰いでいる。それは、地球上の人類の長い歴史のなかで、各地に発生した文化やその中のマナーは、それぞれの地域や環境の中で独自の風俗や、民族性に呼応して王室に住む元首や王妃を中心に形づくられてきた。それは疑う余地ない事実である。ところで、航海術の進展と、経済性の発展にともなって、十九世紀以後に、国家間の外交が緊密さを増してきた。当然、マナーは、国際的な了解を求めて、統合への方向へと歩みはじめてきた。その推進者は各国の近代王室を中心とし、さらには各国の外交関係者たちであった。とくに、外交関係者は、国家間のマナーに精通しなければならず、国際儀礼としてのプロトコールを中心に知恵をしぼり、綿密に手ぬかりなく国際的なルールを確立してきた。そして王室は、各国に残る古来の自国の儀礼とともに、インターナショナルなプロトコールのお手本を示す立場に立っている。
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